〜塾長からのメッセージ〜

私が医学生の個別指導で初めて担当した受講生は、微生物学の試験を2ヶ月後に控える医学部２年生の方でした。

受講生の方は大学に入学してからそれまで再試験などを繰り返しなんとか進級していましたが、微生物学だけはどうしても苦手意識があり、勉強の仕方がわからず苦しんでいる様でした。

その医学生の個別指導を通じて分かったのが、彼は勉強が苦手なのではなく、「医学の勉強の仕方がわからず、困っていた」と言うことでした。大学の授業で配られている膨大な数のレジュメを漫然と読み丸暗記しようとしていた彼の勉強法を見て、それを覚えて試験に臨もうとしていたのです。

医学生が通う大学の試験問題を５年分分析して出題傾向が見えたため、医学生に「過去問を分析したところ、試験に出ている範囲はある程度決まっていることがわかったから、その部分を一緒に勉強していこう」とアドバイスしました。

すると、これまでつまずいていたのが嘘のように、暗記が大変な部分も頭に入る様になり、その後は再試験になることもなく無事に進級することができたのです。彼も今は無事に卒業し、医師になっています。

それからも多くの医学生の個別指導を担当してきましたが、医学部の進級試験で留年しないために大切なことは、「目的意識を持って勉強すること」です。ただ漫然と勉強するのではなく、これまでの試験傾向を分析した上で計画的に勉強する、また今勉強していることが将来の臨床でどの様な役立つのかを理解しながら勉強することが大切です。

一日でも早く対策を行って、受講される医学生の方が進級試験に合格し、医学部を卒業して社会で活躍するサポートができればと考えています。