医師国家試験 不合格体験記① 卒試で燃え尽きてしまい不合格に | 医師国家試験予備校MEDICINE

医師国家試験 不合格体験記① 卒試で燃え尽きてしまい不合格に | 医師国家試験予備校MEDICINE

更新日:2025年6月23日

医師国家試験は合格率が90%強と非常に高い試験ですが、その裏で毎年1,000人弱が不合格になっている現実があります。過去に国試で失敗してしまった事例を参考に、同じ失敗を自分も繰り返さないようにすることは非常に有効な対策になります。

そこで本記事では、卒業試験まで無事に突破するもその後モチベーションが大きく下がってしまい、医師国家試験本番で不合格になってしまった事例をお話しします。先輩受験生から得られる貴重な教訓を元に、自身の合格では医師国家試験合格をつかみ取れるようにしましょう!

医師国家試験 不合格体験記 動画講義を見ただけになり不合格に 
E. W.さん

医師国家試験 卒試で燃え尽きてしまい不合格に
E. W.さん

全3回に渡る卒業試験をなんとか突破

私は学生時代、テニス部に所属していたということもあり、5年生までは部活に打ち込んでいました。一方で、学内のテストも過去問などを利用して突破していました。テニス部を引退し本格的に受験勉強に打ち込もうとQB等の問題集を買いやり始めていた先、6年生では卒業試験が3回あることに気づきました。

卒業試験では、各分野の教授が問題を作成しますが、クセのある問題もたまに出ます。中には国家試験レベルをはるかに超えた問題や臨床には関係あるものの、国家試験では出されないような出題範囲から出るようなものもあります。

卒業試験に関しては、基本的に各回の過去問5~7年分を解くことで対策を行いました。大学生活の中でこんなに勉強したことはなかったので、ときにパニックになったり疲労で具合が悪くなることもありましたが、やっとのことで卒業試験を突破しました。

秋になると、卒業試験の勉強に加えて、医師国家試験対策を始め出す同級生が飢えてきます。卒業試験に対する勉強に多くの時間を割きQBを始めたのは6年の秋以降でした。

最初は卒業試験の突破しているのだから、余裕だろうと高をくくっていましたが、蓋を開けてみると、卒業試験で出されていたのは、国家試験の範囲の中でも教授が好き好んで出す部分のみであり、それ以外の部分はほぼ所見の状態からスタートしました。

突如訪れた燃え尽き症候群

本来であれば、卒業試験を終え、友人たちと達成感を味わいながら、国試範囲の総まとめをしたり国試の過去問解いたりすべきですが、私は卒業試験を3回突破した上に、その先に莫大な知識をさらにつけなくてはならないと気づき、燃え尽き症候群になってしまいました。

卒業試験が終わった後は学校の授業などもなく、朝ゆっくり起きては、自分の趣味に打ち込む生活になってしまいました。今思えば医師国家試験は朝早くから始まるので、朝早くに起きて勉強し、試験に適した生活リズム持っておくべきだと思いました。友人たちは朝早くから勉強し、お互いに問題を出し合うなど高め合っていたため、私もそうすべきでした。

国試浪人では本番から逆算して計画的に勉強した

結果、国試に失敗し浪人をすることとなりました。国試浪人では以前のように時間が足りないようなことはあってもならないため、試験本番にどのような状態で迎えたいかと言うイメージをつけるところから始めました。

私の場合は最低限でも過去問5年分を完璧にした状態で自信を持って迎えたいというイメージがありました。そのためには過去問5年分で出ないような細かい知識は、早いうちにつけておかないと、直前期には手をつけることができません。

私は4〜6月にメジャー分野の総復習を行いました。最初に全体像を知っておくことで、直前期には自分の足りない知識が全体の中でどのあたりにあるかすぐに検索することができました。マイナー分野や公衆衛生など得点源になる分野を直前期に伸ばすことで現役生との差も広げられずに済みました。

次の医師国試受験生に伝えたいこと

次の医師国試受験生に伝えたい事は学生生活を充実させる一方で、ゴールから逆算した勉強計画を立てるということです。特に卒業試験は試験日程及び勉強で数ヶ月取られるので、その部分を除いた時間でマッチングや知識の習得など効率的に行わなくてはなりません。

また模試を解くということも重要だと思います。周りの受験生が知っていて、自分が知らないことを優先的に埋めることで周りの受験生と同じ位正解すれば良い国家試験においては良い効果をもたらすと思います。