医師国家試験 不合格体験記③ 動画講義を見ただけになり不合格に | 医師国家試験予備校MEDICINE

医師国家試験 不合格体験記③ 動画講義を見ただけになり不合格に | 医師国家試験予備校MEDICINE

医師国家試験は合格率が90%強と非常に高い試験ですが、その裏で毎年1,000人弱が不合格になっている現実があります。過去に国試で失敗してしまった事例を参考に、同じ失敗を自分も繰り返さないようにすることは非常に有効な対策になります。

そこで本記事では、動画講座で何周もインプットしたもののアウトプットができていなかったがために不合格になってしまった事例をお話しします。先輩受験生から得られる貴重な教訓を元に、自身の合格では医師国家試験合格をつかみ取れるようにしましょう!

更新日:2025年6月23日

医師国家試験 動画講義を見ただけになり不合格に K.Oさん

医師国家試験 動画講義を見ただけになり不合格に
K. O.さん

動画講義を2周した

私は特に部活にも所属せず時間がたくさんありました。そのため映像授業による動画講義を暇さえあれば見ていました。5年生の間に全分野の動画講義を2周しました。授業わかりやすく聞いてるだけでわかった気になっていました。

今思えば授業の中でなされている。練習問題や国試の過去問など自分でアウトプットする機会は怠っておりました。きれいなノートをとってそれに満足しているタイプのため全範囲を学ぶのにも時間かかりましたが、2周し終わった後に国試の過去問を解き全く解けずに愕然としたのを覚えています。

私が学んだのは映像授業はあくまで全体像を把握するものであり、それ自体を完璧にしようと思ってはいけないということです。どちらかと言うと映像授業の中では重要ではないとされていても、過去問で何度も問われているものは重点的に覚えるべきです。

インプットだけの勉強になっていた

私はインプット中心の勉強をする生活をずっとしており、脳が疲れてしまうためアウトプットは昔から苦手でした。定期テストでも授業をひたすら復習する効率の悪い勉強法をしておりました。

しかし国試浪人して気がついたのですが、なぜアウトプットが大事かと言うと、最終的に問題を解くときはアウトプットをしなくてはならないからで、その時の思考過程が大事だからです。

アウトプットするためには、病態の本質を知っている必要があります。病態の本質を知っていれば、国家試験の類題も解くことができます。友人と勉強会をし、問題を出し合うと言うのもアウトプットにとって非常に良い方法であり、過去問を繰り返すと言うのも重要なやり方であります。合格した後だから言えますが、映像授業の先生はなかなか重要でない部分を完全に切り捨てて説明する事はしにくいものです。インプットの中ではそのような情報の取捨選択が難しいですが、アウトプットをしていく中で、自然とよく目にするものと、全く目にしないものがわかると思います。

国試浪人では意識的に学んだことをアウトプット

国試浪人では意識的に学んだことをアウトプット

国試浪人では意識的にアウトプットをしました。

国試の過去問5年分は3周ほど繰り返して行い、それ以外の問題も積極的にアウトプットしました。具体的には問題演習に加えて、MEDICINEの個別指導で担当の先生に口頭試問を時間をとって行っていただきました。

模試を解くのも非常に重要で、アウトプットをすることで時間配分がわかるようになります。国家試験は時間配分がそこまで重要ではない試験で見直しの時間もたっぷり与えられますが、ブロックによっては難易度が高くすべての問題を見直すことができない時があります。そのような時にどの問題を優先的に見直すかを計画するためにもアウトプットは非常に重要です。

次の医師国試受験生に伝えたいこと

次の医師国試受験生に伝えたい事は演習の機会をたくさん持つことです。最初は解けない問題ばかりで、心が折れそうになりますが、それがモチベーションになると思います。6年生の最初や5年生の最後に模試を受験してみるのも良いでしょう。直前期には問題を繰り返して解いたり友達と問題を出し合ったりすることで基礎的な内容でも意外と抜けていることに気づいたりすることもあるでしょう。アウトプットを主体的にやるためには、インプットが早期に行われる必要があるので、逆算して5年生のうちから映像授業などは優先的に見るようにしましょう。