医師国家試験 必修対策ガイド【勉強法からおすすめの参考書まで解説!】

【東大卒医師が解説】医師国家試験必修対策ガイド【勉強法からおすすめの参考書まで解説!】

更新日: 2024年11月19日

 医師国家試験の必修問題は、80%を確実に得点する必要があり、苦手意識を持っている医学生も多いことでしょう。そこでこの記事では、医師国家試験予備校で医学生の指導歴約9年の東大卒医師が、必修問題で確実に合格点を取る方法に解説します。本記事を読むと、医師国家試験必修問題の勉強法からおすすめの参考書までを抑えることができるので、ぜひ最後までお読みください!


佐々木京聖

監修:
医師国家試験予備校MEDICINE 塾長 佐々木京聖

医師。東京大学医学部卒。医学生の個別指導歴9年。在学時より医学生の個別指導の経験を積む。基礎医学からCBT・国試対策まで幅広く手掛ける。
学生時代には、塾講師として延べ100人以上の大学受験生(主に医学部・東大志望者)も指導。東大理三をはじめ、医学部を中心に多数の合格実績。自身の勉強法をまとめた書籍に、学生時代の書籍『現役東大生が教える超コスパ勉強法』(彩図社)がある。


 医師国家試験予備校MEDICINEでは、指導実績豊富な東大卒医師による個別指導を受講することが可能です。

 初回面談では、指導実績な豊富な東大卒医師に無料で30分間学習相談をしたり、アドバイスをもらうことができます。

・一年に一回しかない国試で、本当に合格できるのか不安だ
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 このような悩みや不安がある方は、ぜひ一度ぜひこちらからご相談ください!

医師国家試験必修対策の基礎

 医師国家試験の必修問題を攻略するには、まず必修問題とはどのようにして作られているのかを理解することが大切です。医師国家試験必修問題の基礎として、以下の3つの事項を押さえておくと良いでしょう。

・必修問題の全体像を知る
・必修問題の合格基準を理解する
・必修問題の出題形式を理解する

必修問題の全体像を知る


 医師国家試験は、AブロックからFブロックまでの6つのブロックからなっています。

 この中で必修問題はBブロックとEブロックになります。試験1日目にBブロックの必修問題を、試験2日目にEブロックの必修問題を解きます。それぞれ100点満点の合計200点満点で採点されます。

必修問題の合格基準

医学部の成績

 医師国家試験に合格するためには、必修問題で80%以上の得点率を記録する必要があります。

 つまり、200点中160点以上を取らないと合格にはなりません。

必修問題の出題形式

 各ブロックはそれぞれ50問から構成されており、前半の25問は各1点、後半の25問は各3点になります。

 前半の問題は、問題文も短く、医学の基礎的な事項を問われる問題がほとんどです。

 それに対して後半の問題は、臨床問題になっており、問題文を読んだ上で行う検査や治療法を選ぶ問題になっています。

 中には、禁忌選択肢が含まれる問題も含まれており、注意しながら問題を解いていく必要があります。

過去問分析で見える出題傾向

 多くの受験生が医師、国家試験に過去の問題数年分から数十年分を解いて臨んでいることと思います。

 必修問題でも同様に、過去数年分の問題を解くことによって、出題傾向が明らかになります。

 必修問題の過去問得際には、以下の3つの点に注意しながら勉強すると良いでしょう。

・過去問から新しい知識を「学ぶ」
・最頻出テーマの把握
・苦手分野の攻略方法

過去問から新しい知識を「学ぶ」

過去問から新しい知識を「学ぶ」

 必修問題は、一般認証問題と比べて難易度が低い印象があるかと思います。

 しかし、解いてみて、解説をじっくり読んでみると、意外と知らない知識が書かれていることが多いです。ですので、問題演習ではただ数をこなすと言う意識ではなく、必修問題の演習を行う中で、新しい知識を身に付けると言う意識を持って問題演習を行うことが大切です。

 また過去問得際には、単に解説を読むだけでなく、なぜその選択肢が正しいのか、なぜ他の選択肢が誤っているのかを深く理解することが重要です。

最頻出テーマの把握

 医師国家試験必修問題の過去問を数年分から数十年分解くことで、出題されやすい内容を把握することができます。

 例えば、公衆衛生の計算問題は、毎年のように出題されていることがおわかりになるかと思います。

 その他にも、基本的な心電図の読み方であったり、神経診察の問題などは毎年出題されていると言っても良いでしょう。

 このように、量をこなすことによって、頻繁に出題されるテーマを把握していきます。

苦手分野の攻略方法

苦手分野の攻略方法

 一般・臨床問題の問題演習と同様に、必修問題の中にも苦手な分野とそうでない分野が出てくることでしょう。

 苦手な分野は、教科書や参考書を読み直したり、問題集を解いたりして、基礎知識を固めることが重要です。また、解説を読んでも理解が難しい分野に関しては、先生や先輩に質問したり、勉強会に参加したり、あるいは医師国家試験予備校等を利用して理解を深めることが大切です。

 医師国家試験予備校MEDICINEでは、指導実績豊富な東大卒医師による個別指導を受講することが可能です。

 初回面談では、指導実績な豊富な東大卒医師に無料で30分間学習相談をしたり、アドバイスをもらうことができます。

・一年に一回しかない国試で、本当に合格できるのか不安だ
・このままの勉強のやり方で大丈夫なのか、確認しておきたい

 このような悩みや不安がある方は、ぜひ一度ぜひこちらからご相談ください!

効率的な必修対策の勉強法

 それではそこまで時間がない中で、医師国家試験の必修問題を効率的に対策するにはどうすれば良いのでしょうか。

ここでは、以下の3つの点に注意することが大切です。

・長期的な学習スケジュールを立てる
・毎日の学習プランを立てる
・必修対策で絶対に使うべき参考書

長期的な学習スケジュールを立てる

本番から逆算して学習計画を立てる

 まず、試験本番から逆算して、必修問題の対策にどれぐらいの時間を立てることができるのかを把握しましょう。残された時間が1ヵ月なのか、あるいは3ヶ月なのかによってはできることが大きく異なってきます。

 これまで多くの医師国家試験受験生を見てきた立場からすると、遅くとも医師国家試験本番の2ヶ月前には必修問題の対策を始めたいところです。(それより遅く必修問題の対策を始めても、合格ができないわけではありません。)

 残された時間をもとに、行うめき問題練習の問題数や年数を決定します。

毎日の学習プランを立てる

 試験本番から逆算すると、毎日やるべき学習プランを立てることができます。

 例えば、今が医師国家試験本番の3ヶ月前だとします。必修問題のクエスチョンバンク(QB)は、問題数がおよそ1200問です。

 試験本番2ヶ月前までにはQBを1周したいと考えると、1日に届かなければならない必修問題の数は1200 ÷ 30 = 40問となります。

 大学の授業などを一通り終えた状態で、必修問題を1日40問解くのはそこまで大きな負担ではないでしょう。

 問題集を1周してしまえば、残された時間を復習に当てることができるので、充分時間を確保することができます。

 以下に、意思国家試験の学習スケジュール表のテンプレートを添付します。学習計画の立て方がわからない、あるいは計画表を立てるのが苦手だということ方は、こちらのテンプレートを参考にして作成してみると良いでしょう。(こちらの計画表は、医学部5年の11月から医師国家試験対策を始めた場合の計画表になります。)

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・一年に一回しかない国試で、本当に合格できるのか不安だ
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必修対策で絶対に使うべき参考書

 医師国家試験の必修問題は、一般認証問題に比べると、難易度はそこまで高くありません。

 したがって、使う参考書や問題集を間違えなければ、確実に合格点を取ることができます。

 医師国家試験必修問題の対策にお勧めの参考書は以下の3つになります。

・レビューブック 必修・禁忌(第5版)
・病気が見えるシリーズ
・yearnote イヤーノート

レビューブック 必修・禁忌(第5版)

レビューブック必修・禁忌
画像: https://informa.medilink-study.com/ より引用


 レビューブック必修・禁忌は、過去数十年分の出題内容をもとに、必修対策に必要な知識が1冊にまとめられた参考書です。

 この参考書の内容がしっかり頭に入っていれば、必修問題で80%の得点率を獲得することはそこまで難しくないでしょう。

 医学部進級塾MEDICINEの受講生には、レビューブック必修・禁忌を、本番までに少なくとも3周することをお勧めしています。この対策方法で必修対策に失敗した方は今のところいません。

病気が見えるシリーズ

病気が見える
画像: https://www.byomie.com/ より引用


 皆さんもご存知、病気が見えるシリーズです。

 こちらの参考書は、辞書代わりに使うと良いでしょう。問題演習をしていてわからないところや疑問なところが出てきたときに、該当するページを開いて調べます。

 誰にでもわかりやすく噛み砕いて解説されているので、そんなに理解することができると思います。

yearnote イヤーノート

yearnote イヤーノート
画像: https://www.yearnote.com/ より引用


 イヤーノートは病気が見えるよりも、少し専門的な教科書になります。

 過去数十年の家試験の内容をもとに、よく出る疾患や薬剤などがコンパクトにまとまっています。

 余裕がない方はイヤーノートを使う必要はありませんが、医師国家試験対策を1年以上時間をかけて行う方は、こちらの参考書を使ってみると良いでしょう。

試験直前期の対策

 試験1ヶ月前からの直前期には、どのような対策を行っていけば良いのでしょうか。

 医師国家試験必修問題の直前期の対策は、以下の3つに分けて考えると良いでしょう。

・試験前日までの準備
・当日の心構え
・直前までの見直しポイント

試験前日までの準備

 試験1ヵ月前から新しいことをしようとすると失敗します。

 これまでやるべき参考書を一通りやってきた方は、残りの時間を全て復習に当てると良いでしょう。

 その際にオススメなのが、直近10年分の必修の問題を解くこと、レビューブック必修禁忌を3周することです。

 直近10分の問題を解くことで、最近の意思国家試験必修問題の傾向がわかります。一方、レビューブックには、過去数十回分の1国家試験必修問題の内容がまとめられているので、複数回繰り返して復習することにより、過去数十年分の知識をインプットすることができます。

当日の心構え

試験当日の心構え


 試験当日です。先ほどもお話ししたように、必修問題は最低でも80%以上の正解率が必要です。したがって、1問のケアレスミスも許されません。

 試験の時間に比べて、問題数は少なめですので、1問1問落ち着いてじっくり取り込みましょう。時間がなくて問題が終わらないと言う事はほとんどありませんので、焦らず取り組むことが大切です。

 自分が確実に逆転できる問題からやっていきましょう。わからない問題は、他の受験生もできないと割り切っていきましょう。

直前までの見直しポイント

 試験直前には、これまでに間違えた問題や苦手な問題を、重点的に見直すようにしましょう。

 直前期に活用できるように、医師国家試験の受験勉強をする中で、ノートを2冊用意し、一冊には間違った問題と知識を箇条書きに、もう一冊には今は正解できたけれどもう一度やったら怪しい問題だけを箇条書きにまとめておくと良いです。

 問題番号と一緒に記録しておくと、復習がしやすく、効率的に勉強を進めることができます。

まとめ

医師国家試験の必修問題は、医学知識の基礎を問う試験です。必修問題で合格するためには、基礎知識をしっかりと固め、過去問を分析して出題傾向を把握することが重要です。

 また、計画的に学習を進め、苦手な分野が最後まで残らないように対策していきましょう!

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・このままの勉強のやり方で大丈夫なのか、確認しておきたい

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