【医学生向け!】生理学の勉強法と参考書を解説!【MEDICINE医学部進級塾】

 生理学は試験範囲が医学部の試験の中でもダントツで広い科目です。臨床に行ってからも使う知識が多いんで、生理学の勉強でつまずいてしまうと卒業後も苦しむことになってしまいます。

 生理学の効率の良い勉強法はないのか、試験を楽に乗り切れる方法がないのかを悩んでいる医学生は多いでしょう。

 そこで本記事では、医学生の指導歴8年の東大卒講師(医師)が、医学生なら誰でも実践できる生理学の効率的な勉強法について紹介します。

 この記事を読めば、生理学の勉強に悩むことはもうなくなり、今よりも楽に生理学の勉強ができるようになるでしょう。また、後半では勉強するのが楽になるおすすめの参考書も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください!

MEDICINE医学部進級塾 塾長 A講師

医師。東京大学医学部卒。医学生の個別指導歴9年。在学時より医学生の個別指導の経験を積む。基礎医学からCBT・国試対策まで幅広く手掛ける。
学生時代には、塾講師として延べ100人以上の大学受験生(主に医学部・東大志望者)も指導。東大理三をはじめ、医学部を中心に多数の合格実績。自身の勉強法をまとめた書籍に、学生時代の書籍『現役東大生が教える超コスパ勉強法』(彩図社)がある。

 医師国家試験予備校MEDICINEでは、指導実績豊富な東大卒医師による個別指導を受講することが可能です。

 初回面談では、指導実績な豊富な東大卒医師に無料で30分間学習相談をしたり、アドバイスをもらうことができます。

・試験まで残り時間が短いけれど、なんとか挽回して進級したい
・医師国家試験の勉強が正しくできているか不安だ

 このような悩みや不安がる方は、ぜひ一度ぜひこちらからご相談ください!

はじめに

 この記事でお話しする生理学の勉強法は、あくまで「定期試験やCBT、医師国家試験に合格するための」勉強法です。

 ですので、生理学を学術的に勉強したりなど、研究者レベルで勉強するための方法ではないことにご注意ください。

 いかに効率良く生理学を勉強して、定期試験をはじめとした試験に合格するかについて、以下では解説していきます。

生理学の勉強法

 医学部の試験で生理学を効率良く勉強するためには、以下の3つの点を意識していくことが重要です。

  • 過去問から定期試験で頻出の範囲を確認する
  • 解剖学の内容を復習しつつ進める
  • レベルに合った参考書を選ぶ

①過去問から定期試験で頻出の範囲を確認する

 生理学は学問としてしっかり勉強しようとすると、範囲がとても膨大な科目になります。

 ですので、生理学全体を定期試験までの限られた時間内で勉強しようとすると、無理が生じてしまいます。

 進級試験で合格するための第一歩として、通っている大学の過去問3年分に目を通すことを推奨します。

 過去問に目を通すと、どの部分が毎年出題されているのか、あるいはされていないのかを把握することができます。そして、出題されやすい部分は大学毎に異なってきます。

 例えばある大学の定期試験では脳神経の伝導路(錐体路や後索・内側毛帯路)の理解を問う問題が毎年出題されている一方で、他の大学では全く出題されず感覚需要きの役割を問う問題が多めに出題されていると言ったことがよく見られます。

 まずは自分が通う大学で狙われやすい分野を把握することが、第一歩になります。

②解剖学の内容を復習しつつ進める

 生理学は、臓器のそれぞれがどのような仕組みで機能しているのかを学ぶ学問になります。

 したがって、そもそもの人体の解剖をある程度理解していないと、生理学を正しく理解することはできません。

 生理学を勉強すると、度々解剖の知識が問われる瞬間に遭遇します。

 少しでも知識が怪しいなと感じたら、一度立ち止まって解剖学の復習をすることが一番の近道になります。

 解剖学の勉強方法について不安がある方は、こちらの記事で解剖学の勉強法について詳しく解説していますので、一度参考にして見てください!

③レベルに合った参考書を選ぶ

 生理学の参考書はどのように選んでいますか。

 多くの学生を指導してきた経験をもとにお話しすると、おそらく自分のレベルにあっていない参考書を使用している方がほとんどなのではないかと思います。

 もちろん、生理学を専門的に勉強していくという観点からは、大学の先生がおすすめされるようなゴリゴリの参考書を使用して勉強する必要があるでしょう。

 しかし、「定期試験に合格する」という観点からは、そのような書籍が必要になるかというと、必ずしもそうではないということを頭の片隅に入れておいていただけると良いです。

 参考書は2冊ほどあれば十分で、一冊は誰もがわかるように書かれた教科書、そしてもう一冊は、じっくり読み込めば生理学に関する全てが書かれている専門書です。

生理学でおすすめの参考書3選

 では実際に、生理学の進級試験対策ではどのような参考書を使用していくと良いでしょうか。

 ここでは、以下の3つの参考書をご紹介します。

・シンプル生理学(南江堂)
・標準生理学(医学書院)
・ガイトン生理学

①シンプル生理学(南江堂)

画像:Amazonより引用

 1冊目は、『シンプル生理学』(南江堂)です。

 こちらは、生理学を基礎から勉強する「理解するための参考書」として使用します。

 他の参考書では一見難解と思われる内容も、簡潔かつ明瞭な言葉で解説されているので、初学者には特におすすめの参考書です。

 定期試験の問題を見直していき、わからない問題があったら、まずこちらの参考書で調べてみると言った方法で使用すると良いでしょう。

 

②標準生理学(医学書院)

画像:Amazonより引用

 2冊目は『標準生理学』(医学書院)です。

 こちらは、初学者の「理解するため」の参考書としても使用できますし、あるいはより専門的に勉強したい方の「専門書」として使用可能です。

 生化学に苦手意識がある方は①シンプル生理学(南江堂)を理解するための教科書、②『標準生理学』(医学書院)を辞書として使うと、勉強がはかどるでしょう。

③ガイトン生理学

画像:Amzonより引用

 こちらは生理学に関する知識が網羅的に収録されている、バイブルのような参考書です。

 勉強していてわからない概念が登場した際の辞書がわりに使うことをおすすめします。

 生理学に必要な内容なこの一冊に凝縮されています。専門的な参考書を何か一冊持っておきたいという方にはこちらの書籍がおすすめです。

 

まとめ

 以上、生理学の勉強法とおすすめの参考書についてお話ししました。

 生理学に自信がない方は、基礎から理解するための参考書として①『シンプル生理学』(南江堂)を、辞書として②標準生理学(医学書院)がおすすめです。

 一方、ある程度自信がある方は、基礎から理解するための参考書として②標準生理学(医学書院)を、辞書として③ガイトン生理学 を使用すると良いでしょう。

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